3 バンギャの文化と習性




バンギャには独特の文化・習性があります。それについて順を追って考察していきます。

?「神宮橋」にたまる
東京原宿の神宮前の橋を「聖地」のように認識しており、そこに大勢でたまってワイワイやっていることが多くあります。ここでは麺の誕生日祝いなどのイベントが行われます。PIERROTが解散したとき私も久々に橋に行き、メンバーへのメッセージを一筆書いてきました。ピエラーの皆さんが意外に元気そうで安心した覚えがあります。

?「出待ち」「入り待ち」をする
 一般的な演劇の公演などでもファンにみられる文化ではありますが、バンギャもライブの前後にはライブハウスの出入り口の前でメンバーがリハに入る前とライブの終了後を狙って待っています。ここでは運がよければメンバーと会話することができたり、プレゼントを直接渡したりして顔を覚えてもらえる機会にもなるので、熱心なバンギャには重要な行為になります。

?交渉をする
ライブハウスの中では、前の方で観たい場合に「前に入れてもらってもよいですか」といった交渉が行われます。特に整理番号が早い者同士では「最前交渉」といって、最前列を誰がとるかについて話し合いがもたれます。交渉しないで前に入るといやな顔をされることも少なくないので注意が必要です。複数のバンドが出演するライブでは前列の客が入れ替わることも積極的に行われます。

?ライブネームをつける
自分の本名とは別に、ライブ会場またはバンギャの仲間内だけで通用する自分の名前を考えてつけます。メンバーやバンドのコンセプトや好きなものから漢字をとったりして、苗字と名前を作ります。これはバンギャでない知り合いなどには秘密にしていることが多く、私もライブネームはとてもここには書けません(身バレしますので)。ライブネームはLNと表記することもあり、最近では少なくなりましたが名刺を作成して交換する文化も少し前まではありました。

?コスプレをする
 一部のバンギャに限りますが、メンバーの衣装と同じものを作ったりオーダーしたりしてコスプレでイベントやライブに参加する人がいます。人気があってきれいなコスプレイヤーは有名になったりして、一緒に写真撮影をしてもらうのも一興です。ただし、コスプレで狭いライブハウスの前列などにいると衣装が邪魔になる上、危険なのであまり好まれません。コスプレでライブに行く場合はなるべく後ろのほうからライブを見ます。

?挨拶をする
 面識のないバンギャ同士でも、ライブ終了後に目が合ったりコインロッカーが隣同士だったりすると「お疲れ様です」と挨拶をすることがよくあります。バンギャにとってライブは戦場のようなものなので、共に戦い抜いたことを讃えあってこのような挨拶をするのです。

?「潰し」をする
 これは良くない文化なのですが、身内でなく気に入らないファンがいると、ライブに来れなくなるようにいじめのような行為をはたらくことがあります。昔はトイレに連れ込んでリンチ等という恐ろしいものもありましたが、最近の潰しは主にネット上でプロフィールやSNSのIDを晒してオンラインで攻撃をかけるというものが多いようです。

?ファン暦の長い人を尊敬する
 バンギャの世界では基本的に、そのバンドをどれだけ長い間愛してきたかが大きなステイタスとなります。新規が嫌われるのもこのためであり、暦が長いほど偉いという暗黙の了解のようなものがあります。そのバンドの昔のツアーグッズやツアーTシャツなどを身に着けてライブに参戦すると、古株であることが証明され、なんとなく優遇される雰囲気があります。

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