3 清春
黒夢のボーカリストである清春は、とにかく理不尽な世の中に対して歌詞というナイフを常に突きつけ、フラストレーションの溜まった若者層に絶大な人気を誇っていたアーティストです。"Easy money island""離れ島で天を狙え"といった歌詞に、日本の体制、とくに音楽業界に皮肉をこめて揶揄していることが伺えます。解散時に発売したベストアルバムは、事務所の名前とEasy money islandの頭文字をとってかけた「EMI」。そのアナーキズムはセックスピストルズを彷彿とさせます。その反面ライブで「Like a Angel」を演奏するときには「オマエらにも、羽根はあります」と言い放ち、決して失望しているわけではなく迷いながら出口を探す若者たちのカリスマとなったのです。清春はクロムハーツのアクセサリーとラバーソールがトレードマークで、当時(90年代後半ごろ)にはその人気の火付け役になりました。清春はヴィジュアル系好きのバンギャたちのみならず、いやそれ以上にパンクやメロコアを聴いていた若者たちの心を掴みました。とはいえ黒夢は数々のヴィジュアル系ミュージシャンから敬愛されており、インディーズ当初は化粧も音楽性もヴィジュアル系であったため、解散した今もヴィジュアル系の代表格として君臨し続けています。先日一夜限りのラストライブをやっていましたが、見にいけなかったのが非常に悔やまれます。
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