5 衰退期
ヴィジュアル系四天王とPIERROT、Dir en greyをはじめとするトップバンドの人気が衰えていった2002年頃から、ヴィジュアル系の人気は衰退し始め、世間的には「過去の流行」として認知されていくようになりました。
この背景として大きかったのが2000年のLUNA SEAの解散、その後を追うようにして実力派バンドだったSIAM SHADEやOBLIVION DUST等の解散が相次いだことが挙げられます。そのあたり2年間ほどはまさに解散ラッシュでした。また、GLAYやL'Arc?en?Cielも大ヒットを飛ばすことがなくなり、メディアの中からヴィジュアル系が姿を消していきました。メディアにもてはやされない、つまり雑誌やテレビへの露出が少なくなることによって、若年層へのアピールがなくなり、新規ファンを獲得できなくなっていったのです。私も、依然としてヴィジュアル系バンドは好きではあったものの、90年代後半と比べると新しいバンドを発掘して追いかけようという熱意はなくなり、本命だったPIERROTのことさえも「またいつでも見られるからいいや」というくらいの気持ちでおりました(それで突然の解散のときに泣きをみることになったのですが)。
しかしこうした状況下でも、根気よくヴィジュアル系として活動していたバンドはありました。先に述べたDir en greyは音楽的に過渡期を迎え迷走しつつもCDのリリースやライブ活動を続けていました。またムックも独自の路線を貫き、良い意味での変化をし続けながらもファンを着実に増やしていました。
さらに言えば、大きなバンドが不在ということは、小さなバンドはそれなりの規模ではあれ盛り上がっていたということでもあります。「昭和歌謡系」の元祖であるシドやメリーは地道な活動を続け、ガゼット(元the Gazette)も解散したバンドから流れてきたファンをコテとしてがっしりと掴みました。Phantasmagoria、Shulla、MASK、といったバンドが現れては散っていったのも2000年から4年間ほどの間にあった動きです。
参考 シド「妄想日記」http://www.youtube.com/watch?v=hGJzn8Ay1SQ
サイト内関連記事
- 1 創成期
- 1980年代より、アメリカのハードロックやグラムロックの影響を受けてヴィジュアル......
- 2 Xの時代
- ヴィジュアル系バンドの「元祖」として誰もが最初に思い浮かべるであろうバンドとい......
- 3 円熟期
- 97年で一旦X JAPANの活動に区切りがつく頃、ヴィジュアル系ロックシーンは世......
- 4 絶頂期
- 98年頃になると、先に述べた3大バンドの勢いは衰えないまま、ヴィジュアル系ロック......
- 6 第二次ヴィジュアル系ブーム
- こうしてヴィジュアル系の勢いは衰えてしまったかに見えましたが、華やかなJポップの......
